陶芸の魅力 その2
先程の続きになります。
まず、陶芸では、全くゼロの状態から一つのものを創作していきます。言い換えれば、ただの土から自分の手でひとつのカタチを作り出すことに他なりません。当たり前のことですが、最も重要なこと。それは、「常に完成形をイメージしながら作業を進める」ことです。自分がイメージしたものを空想だけでなく作品にすることは決して簡単なことではないです。それは、実際にやってみないと分かりません。技術的なことを言えば、粘土は熱を加えることで水分が蒸発するため、成形したときよりサイズが小さくなってしまいます。また、厚みを均一に成形しないと乾燥にムラが出てひび割れの原因になってしまうので注意が必要です。いくつかの失敗を乗り越え、作品が完成したときの達成感。それは実際に作った人にしか味わえません。モノを創造する楽しさ、二つとない自分だけのオリジナル作品が出来上がる感動は何ごとにも代え難い喜びといえます。