陶板に描く龍 焼き待ち
先日の龍の造形に泥を付けていく。流れを付けて櫛目で勢いをつける。
注意するのは、即興的に仕上げていく。迷っている間に泥は染み込んでいくし固まっていので非常に厄介。一瞬のうちに感性で終わらせる。
立体造形をするのは抽象的になる。バックまで流れを付ける。
墨で書いた感じを出す=櫛目で流れを出す。流れの向きも注意する。
また、櫛目も全部付ける、皆同じ調子で入っていると面白くない。所々でいい。
下地を作ったため、既に流れは出来ている。
ヒゲとか、強調するべきところ強調したいところは、太い線で強調する。
落款は基本的に左下に入れる。
ヴィンテージ皿 作陶完成 絵なし
出来上がった赤土の皿に白釉を塗っていく。今回の皿のコンセプトは、いかに最初からビンテージ感を出したものを作れるか。磁気土は収縮率が高く、17%ぐらいだそうである。その白化粧を塗る。収縮が大きいので、ヒビ割れが起こりやすい。あえて起こすことで、使用でしか出ないひび割れ感を出す。
白化粧を塗る時は、かすれを残すようにする。また、塗る場所は縁ギリギリまでで、縁は塗らない方がいい。絵はナマズにするが、鉛筆で書けないので、一発勝負になる。紙を使って筆使い等練習をする。絵付けは流れにそって書いていく。筆の形を置いていく。筆は使い方によって、色んな形が出来る。中を塗っていくような書き方は邪道で、どうやったら綺麗なカーブが描けるか、考えながら描いていく。具体的には、物には道理がある。流れの早いもの、遅いもの。荒々しいもの。優しいもの。そのイメージに沿った筆使いを心がける。
ヴィンテージ皿 高台作り
前回の続き。
皿の基礎が出来たら、皿の裏面の作陶(高台作成)を行う。土で紐を作って手動ロクロの上に乗せる、しっかり留めていく。
それを土台にして、基礎の皿を乗せ(高台側を上)カンナで削っていく。
まず、高台のイメージを作り、針で高台の円を描く。ロクロを回す時はロクロの下を持って回す、さらに、レコード盤を回すように基礎を指で回すと簡単に回る。左手にカンナを持って、中指で皿の真ん中を押さえるように、人差し指で左手のカンナを押さえるように、左手のカンナは上に上げるように反発させるように持って構える。
今回皿が大きいため、底を安定して支えるよう二重高台にする。 市販されている器は冷床で鋳込みをしていくため締まりが出来るため落ちにくいので、二重高台は見られない。ロクロで作る昔の器は二重高台はよく見受けられる。
カンナで削る時は歯を寝かす。怖がらずに厚みのあるうちに思い切って削る。カンナの種類を変えることで削る深さも変わる。高台を削るコツとして、カンナの角で削る。それを何本も入れる。その次にカンナの平らなところで削ると、大量に削れる。削っていく時は皿の丸みと厚さを考えて自然な感じに削っていく。高台は外内ある程度の深さを出して上げる。真ん中は一番最後に作る。最終的に、高台を仕上げる時は、角を斜めに削ることで仕上げを行う。ちなみに、高台を削って出たカスを払いのける時は、高台を回す反対側にホウキを入れる。遠心力とその反発で取れる。
飽くなき想像力と本物を見る大切さ
作陶する時、ある陶芸家の作品の写真を見て、あ、こんな作品を作りたいって思うことが多々ある。しかしながら、写真を見てそのとおり作ること。それはただの模倣に過ぎない。また、写真に映っているもの。それは平面上のものでしかなく、点としての情報でしかない。目で見た情報からいかに立体としてのモノを想像できるか、それが大事である。こういった想像力の大切さだけでなく、本物を見る重要性も言うまでもない。徹底的に本物を見尽くす。例えば、皿の造りはどうなっているのか、この厚みはどのように変化をしてこうなっているのか。自分のフィルターを通して、自分のオリジナルのものに変えていく。自分というフィルター(価値観)を通すことによって、それは自分のオリジナル作品となると考える。
ヴィンテージ皿 土台作り
紐作りの備忘録を記す。まず、紐を内上に詰んで挟み込む。紐は余ったら切ったらいいだけなので、思い切って一周以上巻けるように紐を作る。また、紐は置くだけではない。軽く置いて挟み込んでいく。外は下から上 内は上から下に付ける。伸ばすのではない。ちょっとだけグイチにして紐をつけていく。細かく細かく押さえることで面になる。厚みがある時は伸ばすこともあるが、基本は伸ばさない。厚みを整えていく。厚みを常に意識する。なぜ厚みを意識するのか。それは、削ることを考えないといけないからである。また、常に同じ場所で作業をすること きちんと見える範囲でする。手が先行して追っかけていかない。手が楽な位置で内側でも外側でも、同じ手の位置で進んでいくように、同じ場所、同じ角度で作業をする。同様に重なるように、紐をつけていく。同様の作業を行う。ほぼ完成させるような形まで作って、ヘラで形成していく。内から外へヘラで形成する時は直角にはしない。斜めに向かって形成する。最後は皿の形を整える。
上記が出来たら、手動ロクロを回して、キリで余分な部分をカットする。次に、皮で先端を整えて仕上げる。親指と人差し指で角をつぶすようにして構え、全体で包み込むようにして力を緩める。皮の圧力で丸くなっていく。その際の作業は、下から抑える、要するに下から支えるようにしないとダメ。上から押さえてしまうと一度に潰れてしまうから注意する。