飽くなき想像力と本物を見る大切さ
作陶する時、ある陶芸家の作品の写真を見て、あ、こんな作品を作りたいって思うことが多々ある。しかしながら、写真を見てそのとおり作ること。それはただの模倣に過ぎない。また、写真に映っているもの。それは平面上のものでしかなく、点としての情報でしかない。目で見た情報からいかに立体としてのモノを想像できるか、それが大事である。こういった想像力の大切さだけでなく、本物を見る重要性も言うまでもない。徹底的に本物を見尽くす。例えば、皿の造りはどうなっているのか、この厚みはどのように変化をしてこうなっているのか。自分のフィルターを通して、自分のオリジナルのものに変えていく。自分というフィルター(価値観)を通すことによって、それは自分のオリジナル作品となると考える。